fltech - 富士通研究所の技術ブログ

富士通研究所の研究員がさまざまなテーマで語る技術ブログ

OPEAを活用した生成AIアプリ開発入門

こんにちは。富士通研究所 先端技術開発本部の小坂佳恵です。
私たちのチームは、OSSを活用した生成AIアプリのDevOpsを実現するためのプラットフォームを検討しています。

近年注目を集めている「生成AI」。画像や文章を自動で作成する技術として知られていますが、具体的な活用方法に迷われている方も多いのではないでしょうか。 例えば、文章の要約、質問応答、アイデア創出など、様々な業務を生成AIを活用して遂行するアプリケーションを、ここでは生成AIアプリと呼んでいます。
生成AIアプリは、従来型のシステムでは困難だった高度な自然言語処理や曖昧性の許容、複雑な推論を可能にし、業務効率化や新たな価値創造に貢献することが期待されています。

今回は、そのような生成AIアプリを容易に開発し、企業環境においても安全に利用するためのプラットフォーム構築に向けた取り組みについてご紹介いたします。
そのプラットフォームを構成するOSS(オープンソースソフトウェア)であるエンタープライズ向け生成AIプラットフォーム「Open Platform for Enterprise AI (OPEA)」を用いた生成AIアプリの作成手順を、実際に試してみた内容と共にご紹介します。 「OPEA」とは何か、という疑問をお持ちの方もご安心ください。この記事を読み進めていただくうちに、OPEAの特長をご理解いただけるはずです。

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スパコン環境での決定グラフ型量子回路シミュレータの高速化

はじめに

 こんにちは、量子研究所の量子アプリCPJの猪谷です。2025年3月28日にFujitsu Uvance Kawasaki Towerで開催されたFujitsu Quantum Day (FQD) 2025 Japanでポスター発表を行いました。今回は、この発表内容をFujitsu Tech Blogの方でも紹介させていただきます。なお、発表した技術自体は、2024年11月17日-22日に米国アトランタで開催されたSC24で発表されたものです [1]。技術の詳細はIEEE QSW24での発表 [2]もご覧下さい。

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Materials Informatics特集 #1:APS2025で機械学習ポテンシャルの生成技術を発表しました

はじめに

こんにちは、富士通研究所 コンピューティング研究所の松村直樹です。私たちはコンピューティングとAIを活用した、材料探索を加速する技術(Materials Informatics: MI)の開発に取り組んでいます。 MIは、近年のコンピューティングとAIの技術進展に伴い、非常に盛んになってきた研究領域であり、材料探索の業界に革新をもたらしています。これから2か月間、MIの特集記事を投稿していきますので、ぜひご期待ください。第一回として、私が国際学会APS2025で発表した内容についてご紹介します。

私たちが開発した材料探索を加速するソフトウェアGeNNIP4MD(Generator of Neural Network Interatomic Potential for Molecular Dynamics)を用いた研究結果[1]が、物理学に関する国際学会APS2025に採択され、2025年3月にアメリカのアナハイムで開催された年次イベントにてポスター発表を行いました。以下ではその発表した内容について紹介します。APS2025に関する記事は連載形式でお届けし、次回の連載では、APS2025の研究動向や注目論文について紹介します。

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コマを回すと未来のまちの姿が見える!?市民との共創から生まれた未来空想装置「ワンダリングアーカイブス」

コマを回すと未来のまちの姿が見える!?市民との共創から生まれた未来空想装置「ワンダリングアーカイブス」

こんにちは、コンバージングテクノロジー研究所の久徳です。
今回は、「バックキャスティングで考える2035年のWell-beingな川崎市」をテーマに、 川崎市役所、デンマーク・デザイン・センター、富士通と、川崎市民の皆様と共創してアイデアを考えた「ワンダリングアーカイブス」という未来空想装置について、そのプロトタイプの概要と内部で使用されている画像生成AI技術に関するご紹介をさせていただきます。

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Arm CPUを利用してオンプレミス x 生成AIを低コストで実現! ~プライベートな環境で社外秘情報も活用可能!~

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はじめまして。富士通研究所先端技術開発本部ソフトウェア開発統括部の野口、加藤です。 本記事では、社外秘情報を生成AIで活用したい方向けに、オンプレミス環境で生成AIを低コストで活用するための富士通研究所の取り組みをご紹介します。

AIが人間の生活のあらゆる面を変革している一方で、電力消費量や二酸化炭素排出量増加などの環境やコストへの影響は無視されがちです。富士通研究所では、環境負荷を軽減し、持続可能なAIの未来を目指すために、低消費電力なハードウェアであるArm CPUの活用と、その性能を最大限に引き出すためのソフトウェアであるArm CPU最適化技術の研究開発を行っています。 これらを生成AIに適用し、オンプレミス環境において低コストかつ高速な生成AIを実現しました。本記事では、その取り組み内容と技術的なアプローチを解説します。 また、これらの技術的なアプローチは富士通が2027年市場投入予定の次世代Arm CPU「FUJITSU-MONAKA」との連携も検討しています。その連携による期待効果もご紹介していきます。

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広島大学との共同研究で開発した量子化学計算ソフトウェア「GANSU」をOSS公開しました

はじめに

こんにちは、コンピューティング研究所の辻です。私は、富士通スモールリサーチラボ(以下、富士通SRL)という産学連携の取り組みで、広島大学に常駐して共同研究に従事しています。広島大学SRLでは、量子化学計算の高速化について研究しています。量子化学は、電子状態を考慮することで分子構造の最適化や物性予測の精度を大幅に向上させられますが、計算量が極めて大きいという課題があります。情報科学と化学という異なる専門分野にまたがるハードなテーマですが、組織的な連携を強化した富士通SRLの仕組みを活かして、理論的な枠組みの理解から並列アルゴリズムの考案・効率的な計算の実装まで一気通貫で取り組んでいます。今回は、開設から3年目となる広島大学SRLがGPUを用いてフルスクラッチで研究開発した量子化学計算ソフトウェア「GANSU」のOSS公開についてご紹介します。本研究成果は、2025年3月17日に広島大学からプレスリリースとして公開されました。

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SIGGRAPH Asia 2024でセッションを企画・オーガナイズし、発表しました

こんにちは、富士通研究所コンバージングテクノロジー研究所のオオイジュンイと武部浩明です。このたび東京で開催された国際会議 SIGGRAPH Asia 2024において、"Birds of a Feather: XR in Enterprises & Society of Japan"というセッションを企画・オーガナイズし、その中でVR(Virtual Reality)/メタバースに関する研究成果を発表しましたので、その内容を紹介します。

  • 国際会議:SIGGRAPH Asia 2024
  • セッション:Birds of a Feather: XR in Enterprises & Society of Japan
  • 発表:Realization of work skills training that can be effectively learned through VR
  • 著者:Hiroaki Takebe(Fujitsu Limited)
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エキマトペ! AIで駅にあふれる音を視覚的に表現する⁉

こんにちは!コンバージングテクノロジー研究所の石黒桜子です。エキマトペの開発PMを担当しております。
2025年2月25日から、JR上野駅1・2番線ホームで3度目の実証実験を実施させていただきました!
今回は、JGG)村田と特にこだわりをもって開発した点についてご紹介をさせていただきます。

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量子ゲート操作の精度を極限へ!富士通のダイヤモンド量子ビット技術の深層に迫る

はじめに

 こんにちは、富士通研究所 量子研究所の松村と申します。量子研究所では、従来コンピュータとは違う原理による圧倒的な計算能力で、様々な社会分野において革命をもたらすとされる量子コンピュータの研究を行っています。

 この記事では、2025年3月24日のプレスリリース「ダイヤモンドスピン量子ビットの高精度量子ゲート操作技術を開発」[1]を、技術的に深掘りして、今回発表した技術の価値・意義を解っていただくことを目的として書きました。最近量子コンピュータの世界で発表されている様々な素晴らしい成果と同様、「富士通のダイヤモンドスピン量子コンピュータもすごいじゃない」と少しでも思っていただければ幸いです。

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OSS量子クラウドプラットフォーム「Open Quantum Toolchain for Operators &Users」のご紹介

 こんにちは、量子研究所で量子クラウドプラットフォームの研究開発を担当している五木田です。

 今回、富士通は大阪大学*1、株式会社セック*2、TIS株式会社*3らのチームと共同で開発を進めている量子クラウドプラットフォーム「Open Quantum Toolchain for Operators &Users」を拡張し、各種の量子ソフトウェアを含めOSS(Open Source Software)として公開しましたので、その概要について紹介させて頂きます。 github.com

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第31回海洋工学シンポジウムにて、ブルーカーボンクレジットや生物多様性保全等への貢献が期待される「複数海藻種の自動分類技術」を発表しました!

こんにちは。コンバージングテクノロジー研究所の鈴木と、Human Digital Twin 事業部の伊集院です。 私たちの研究グループでは、『海洋デジタルツイン』の実現を目指し、その一環として画像AIを活用した複数の海藻種の自動分類技術を開発しています。 先日、第31回海洋工学シンポジウムにて、その研究成果を発表しました。今回は、その内容についてご紹介します!

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SCIS2025参加報告~AIのリスク分析に関する発表と実行委員会活動報告~

はじめに

こんにちは。富士通研究所 データ&セキュリティ研究所の矢嶋純です。SCIS2025(正式名称:2025年暗号と情報セキュリティシンポジウム)に実行委員として運営に参加するとともに、当日のシンポジウムにも参加し発表をしてきました。今回はSCIS2025における富士通の発表を中心に報告をお届けします。

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価値観への働きかけを社内実践!エコアクション大幅増に貢献

こんにちは、コンバージングテクノロジー研究所の妙見です。近年、気候変動は大きな社会問題となっており、中でもライフスタイルに起因するCO2排出量を減らすには、個々人のエコアクション(以下、環境行動)の促進が喫緊の課題となっています。自分ごとになりにくい環境分野において、価値観とデジタル技術を用いた環境行動変容の技術実証にトライしたので、その内容をご紹介します。

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富士通初 音楽生成AIについて

はじめに

こんにちは、富士通研究所 コンピューティング研究所の高です。富士通研究所は、オリコン1位を獲得した楽曲55作品を手掛けた著名音楽プロデューサー井上純氏率いる株式会社Amadeus Code(以下、Amadeus Code)と共同で、音楽クリエイターの創作活動をサポートする生成AIを開発しました。今回は開発経緯と技術的な仕組みを紹介します。

音楽制作におけるアイデア枯渇や表現の限界は、多くのクリエイターが直面する課題です。 想像力を掻き立てる閃きを求め、試行錯誤を繰り返す日々…。 そこで、今回開発した音楽生成AIは、クリエイターのインスピレーションを最大限に引き出し、既存の枠にとらわれない独創的な音楽創造を支援します。AIとの協働により、創造性を高め、想像を超える音楽表現の可能性を切り開くことを目指します。

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