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fltech - 富士通研究所の技術ブログ

富士通研究所の研究員がさまざまなテーマで語る技術ブログ

AI 画像生成の特長のご紹介

こんにちは、富士通研究開発中心有限公司(Fujitsu R&D Center Co, Ltd.)の鐘 朝亮 です。今日は、Fujitsu Kozuchi (code name) - Fujitsu AI Platform (以下 Fujitsu Kozuchi)に搭載されているAI画像生成についてご紹介します。

AI 画像生成は、利用者が希望するスタイル(画風)の画像を生成します。富士通が研究開発した先端 AI 技術を迅速に試すことができるプラットフォームFujitsu Kozuchiの、AI のコア技術単位のソフトウェア部品「AIコアエンジン」のひとつです。

従来の画像生成 AI を使って希望のスタイルの画像を生成するためには、さまざまな条件制御が必要でした。そのため、専門家ではない人が扱うのは困難で、思い通りのスタイルの画像を得ることは難しいという状況でした。この課題を解決するために AI 画像生成を開発しました。

AI 画像生成の価値と利用イメージ

AI 画像生成の価値は、利用者自身で、希望するスタイル(画風)の高品質な画像を容易に生成することができるということです。プロのクリエータだけでなく、一般のクリエータまで広く利用することができます。利用手順をイメージできるように、順番に説明します。

① はじめに、利用者は生成したいスタイルの画像を準備します。例えば、特定のクリエータの作品の画像データなどです。 その画像データをアップロードするだけで、AI 画像生成エンジンが AI の学習を制御し、最適な AI モデルを作成します。 この時、利用者は様々な制御パラメータを気にする必要はありません。

② 次に、作成された AI モデルを使って画像を生成します。利用者は元になる原画を準備します。原画とは、希望のスタイルにしたい画像のことで、色のついていない線画でも、色のついた画像でもどちらでも構いません。この原画を入力とすることで、原画の構図はそのままで、希望するクリエータの持つ独特な筆遣いや色彩の画像を生成することができます。

③ 生成された画像について、部分的に色合いなどを調整したい場合には、シンプルなインタラクションで調整することが可能です。背景の色合いを変えたい場合には、ブラシ機能で背景部分を指定し、どのような色合いにしたいかを選択した上で、再度画像を生成すると修正意図が反映されます。

④ さらに、複数の画像を生成する場合には、生成される画像のレンダリングの一貫性を保証することができます。複数画像間での色合いやテクスチャの違いを無くすことができるので、ビジュアルに統一感を持たせることが可能となり、アニメーションなど連続的な複数の画像に対する色付けに活用することができます。

AI 画像生成の技術 の特長

AI 画像生成は、StyleControlNetという独自に開発したフレームワークにより、利用者自身で、希望するスタイルの画像生成することを実現しました。

StyleControlNetには以下の特長があります。
・条件(例:線画)とスタイルを分離することで、AI は学習した知識を忘れることなく、新しいスタイルを学習することができます。
・より満足度の高い画像を生成するために、クリエータはテキストプロンプトや、色指定、参照画像によって修正を指示することで、生成された画像全体または部分的に、生成、修正することが可能です。
・セマンティックセグメンテーションにより、さまざまな条件下(例えば、稀な天候や夜間)での画像を生成し、これらの画像を学習データに加えることで、AI の作画性能を向上させます。さらに、生成された画像は、その後の工程のセマンティックセグメンテーションなどの性能向上にも役立ちます。
・生成プロセス全体を最適化することで、ウェブトゥーンや、アニメーションのように連続的な複数の画像生成を行う際に、スタイルの一貫性を保証することを実現しました。

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このエンジンは、クリエータが行う漫画やアニメーションの色付けの効率化をはじめとして、さまざまな制作で活躍します。 AI 画像生成のご紹介デモやトライアルをご希望の際は、以下より、お問い合わせください。

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