fltech - 富士通研究所の技術ブログ

富士通研究所の研究員がさまざまなテーマで語る技術ブログ

強化学習によるマルチユーザーMIMOのスケジューリングについて、VTC2026-Fallで発表しました

こんにちは、フィジカルAI研究所の森田です。

私たちのチームでは、無線通信の高効率化に向けて強化学習を活用したユーザースケジューリング技術の研究開発を行っています。今回、その成果を国際会議 IEEE 104th Vehicular Technology Conference(VTC2026-Fall)にて、”Reinforcement Learning-Based MU-MIMO Scheduling with a Single Policy for Varying UEs”というタイトルで発表する機会をいただきました。本記事では発表内容の概要をご紹介します。

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RO-MAN 2026に2件採択!~人とロボットの協調を実現する技術~

はじめに

こんにちは、フィジカルAI研究所の山口と森山です。 私たちは2026年8月24日から28日に福岡県北九州市で開催された国際会議「The 35th IEEE International Conference on Robot and Human Interactive Communication (RO-MAN 2026)」に参加し、2件の研究成果を発表しました。本記事では、RO-MAN 2026の会場の様子、発表内容の概要、さらに会場で印象に残った研究を紹介します。

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「手探り」するロボット:視覚と擬似力触覚を組み合わせた模倣学習

はじめに

こんにちは、フィジカルAI研究所の井出です。

近年、AIが現実の空間を認識し、ロボットとして行動する「フィジカルAI」への期待が高まっています。人の生活や産業の現場でロボットが活躍するには、物の位置を画像で認識するだけでなく、対象に触れたときの反発や負荷を捉え、動きを調整することが重要です。

私はロボット工学の博士号を取得し、「ロボティクス×AIセーフティ」の研究開発から事業化まで幅広く携わってきました。現在はSafety by Designを軸に、安全なAI・ロボットを実現するための研究開発に注力しています。 本記事では、安全なロボットマニピュレーションの実現に向け、視覚と力触覚を組み合わせた模倣学習モデルの研究開発をご紹介します。

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仮想空間でロボットが修行!?シミュレーションと実世界のギャップを埋めるSim-to-Real技術

こんにちは、フィジカルAI研究所の苗村です。 フィジカルAI研究所では、AIを搭載して自ら考えて行動するロボット(フィジカルAI)の研究を、日本をはじめ、アメリカ、中国、インド、イギリスを含むグローバルなチームで進めています。

近頃、動画の中で、人型のロボットが陸上競技や家事をしたり、四足歩行のロボットが階段や斜面、でこぼこ道を軽快に歩く姿を目にした方も多いのではないでしょうか。 こうしたロボットに使用されるAIの訓練では、実機を何度も動かす代わりに、コンピューター上の仮想空間でのシミュレーションが広く使われています。しかし、シミュレーションの中で上手に歩けたからといって、そのAIを実機にそのまま使えば、すぐ同じように歩けるとは限りません。

本記事では、シミュレーションで訓練したAIを現実のロボットで動かすための技術「Sim-to-Real」について、私たちが取り組んだ「不安定な荷物を運ぶ四足歩行ロボット」の研究を例に紹介します。

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ICPR 2026に参加しました ~実環境 AI エージェントベンチマーク「FieldWorkArena」の発表~

こんにちは、Physical AI研究所 Physical OS CPJの高橋です。

2026年8月17日から22日にフランス、リヨンで開催された国際会議「The 28th International Conference on Pattern Recognition (ICPR 2026)」に参加し、採録論文「FieldWorkArena: Agentic AI Benchmark for Real Field Work Tasks」を発表しました。 本記事では、ICPR 2026の会場の様子、FieldWorkArena の概要、さらに会議で特に印象に残った研究を紹介します。

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MisD 2026で偽情報対策技術について発表しました

こんにちは。富士通研究所 セキュリティサイエンス研究所の奥村です。 米国・ロサンゼルスで開催された国際会議「The 20th International AAAI Conference on Web and Social Media(ICWSM 2026)」に参加し、併設ワークショップ「The 2nd Workshop on Misinformation Detection in the Era of LLMs(MisD 2026)」で研究成果について発表を行いましたので、その内容についてご報告します。

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流出した情報が世論操作の土台に!? サイバー攻撃と影響工作の「つながり」を捉えるナレッジグラフ

ある企業の内部文書がSNS上で公開され、「重大な問題が隠されていた」とする投稿が急速に拡散しました。文書の一部を切り取った画像とともに、同じ主張を繰り返す投稿が相次いでいます。

企業は、不正アクセスを受けた可能性があるとして調査を開始しました。影響が疑われるシステムを隔離し、「現在、事実関係を確認しています」とする声明も公表しました。

いずれも、情報漏えいへの対応としては自然なものです。

しかし、その間にも画像は複製され、別の投稿へ転載され続けています。当初の投稿が削除されても、その一部が新しい文脈と結び付けられ、企業への批判はさらに広がっていきます。

侵入経路を塞いでも、流出した情報を利用する活動までは止まりません。

問題は、企業の対応が遅かったことだけでしょうか。

それとも、情報を取得する活動と、その情報を公開・拡散する活動を、別々の出来事として見ていたことにも原因があるのでしょうか。

※ここまでの出来事は、本記事の説明のために作成した架空の例です。

こんにちは。セキュリティサイエンス研究所の山口達也です。

この例で企業が直面しているのは、不正アクセスや情報漏えいだけではありません。文書の一部を選択的に公開し、特定の解釈を加えて繰り返し拡散する活動が組織的に連動しているなら、企業や製品の評判を損なうことを狙った影響工作の可能性も考える必要があります。

本記事では、このようなサイバー攻撃と影響工作が連動するハイブリッド脅威を、一連の作戦として捉えるためのナレッジグラフモデルの研究をご紹介します。

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GNextの紹介:グラフAIアプリケーションのための共通基盤

こんにちは。私たちは、Fujitsu Research of Europe の AI Lab に所属する Graph AI チームです。

現実世界の多くの AI プロジェクトでは、最も価値の高い情報は、1つの整った表や単一のデータソースだけから得られるわけではありません。画像、表形式データ、ナレッジグラフ、時系列データ、シミュレーション、テキスト文書、ドメイン固有のメタデータなど、さまざまなマルチモーダルな情報源に分散しています。それぞれの情報源は単体でも有用ですが、本当の価値はそれらを結び付けたときに生まれます。課題は、このような複雑で相互接続されたデータを意味のある形で表現し、それを学習した高価値な AI ワークフローを構築し、ビジネスユーザー・開発者・ドメイン専門家が信頼できる形で得られた洞察を説明することです。 この課題に応えるため、私たちは 次世代のグラフベース AI アプリケーション構築のための再利用可能な基盤「GNext」 の初回リリースを発表できることを大変嬉しく思います!

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NeurIPS 2026 にて "2nd Workshop on Agentic AI Benchmark and Application for Enterprise Tasks" の開催が決定しました 〜論文投稿募集のお知らせ〜

こんにちは、富士通人工知能研究所の内田・佐藤・茂木です。

このたび、私たちがCarnegie Mellon University(CMU)・慶應義塾大学・ServiceNow Researchとともに提案していたワークショップが、機械学習分野のトップカンファレンスの一つである NeurIPS 2026(The Fortieth Annual Conference on Neural Information Processing Systems、2026年12月、オーストラリア・シドニー開催)の公式併設ワークショップとして採択されましたので、本記事にてお知らせします。あわせて論文投稿の募集も開始しましたので、ぜひ本記事をご一読の上、ご投稿をご検討いただければ幸いです。

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最新LLMのセキュリティ評価:富士通のLLM脆弱性スキャナーによるFable 5/GPT-5.6/Takaneの評価

こんにちは、セキュリティサイエンス研究所のAI Agent Security Researchチームです。

本記事では、富士通のLLM脆弱性スキャナーを用いて、最新の大規模言語モデルであるFable 5、GPT-5.6、Takane *1のセキュリティを評価した結果を紹介します。今回の評価では、日本語版と英語版の両方のスキャナーでスキャンを実行しました。その結果、最新モデルでは攻撃耐性が全般的に強化されている一方、依然として脆弱性が残っており、継続的な評価と対策が必要であることを確認しました。

2026年8月6日更新: Takaneに富士通のLLMガードレールを組み合わせた場合の評価結果を追記しました。平均攻撃耐性において最も高い耐性を示すことを確認しています。

*1:富士通の大規模言語モデル

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ISC High Performance 2026に参加・展示しました #3 ~次世代Armベースプロセッサ「FUJITSU-MONAKA」の最新技術とHPC最新動向~

はじめに

 こんにちは、富士通研究所 先端コンピューティング開発本部の式部剛広、竹内啓人、佐々木正人、秋元秀行、野口輝、柴田泰雅、竹谷凌です。私たちはAI・HPC・クラウドなどの最先端領域の未来を支える次世代Armベースプロセッサ「FUJITSU-MONAKA」をはじめとした「FUJITSU-MONAKA」シリーズの開発に取り組んでいます。また、2025年6月よりスーパーコンピュータ「富岳」の後継システムである「富岳NEXT」の開発を開始しました。これらの価値を世界に訴求すべく、2026年6月22日~6月26日にドイツのハンブルクで開催された国際会議ISC High Performance 2026(以下、ISC 2026)に現地参加してきました。 本記事では、「FUJITSU-MONAKA」と「Fujitsu AI-HPC platform(富岳NEXTの取り組み資料)」の展示発表したスライドの説明と来場者からの反響について記載し、それによってお客様にどのような価値が提供されるかを解説します。また、テクニカルセッション聴講や他社展示見学で得られた最新動向について報告します。
展示スライドはISC High Performance 2026をご参照ください。

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Frontriaコミュニティ始動!技術交流会#1「法律データは偽情報被害撲滅の夢を見るか」開催

はじめに

こんにちは。セキュリティサイエンス研究所の長谷川です。

生成AIの発展は、私たちにさまざまな恩恵をもたらす一方で、AI生成コンテンツを悪用した偽・誤情報の拡散など、社会全体に大きな影響を与える新たなリスクも生み出しています。こうした課題を、一つの組織だけで解決することは容易ではありません。

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ISC High Performance 2026に参加・展示しました #2 ~AI Computing BrokerとHPC・AIの最新動向

はじめに

こんにちは。人工知能研究所 AIコンピューティングCPJの林、長坂、生成AI CPJの白幡です。 2026年6月22日〜26日にドイツ・ハンブルクで開催された国際会議 ISC High Performance 2026(以下 ISC 2026)に、富士通ブースでの展示対応と情報収集のために現地参加しました。

今回、特に注目を集めた発表の一つが、GPUアクセラレータ全盛のなか、富岳と同じくGPUを搭載しない中国のスーパーコンピュータ「LineShine」がTOP500で世界1位となったことです。

本記事では、富士通ブースで展示したGPU効率化ミドルウェア「AI Computing Broker(以下、ACB)」の紹介を中心に、Top500などのランキング動向、Keynote・採択論文から見えたHPC/AI分野のトレンド、そして展示会全体の空気感をお伝えします。

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