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fltech - 富士通研究所の技術ブログ

富士通研究所の研究員がさまざまなテーマで語る技術ブログ

Trustable Internet:任意の言説に対する真偽判定技術が体験できます

こんにちは、データ&セキュリティ研究所の宮前です。Trustable Internetチームは、昨年末にFujitsu Research Portal上で偽情報対策技術の体験デモを公開しましたが、今回は、ユーザが入力した任意の言説の内容や、指定されたWebページの内容を自動的に真偽判定するWebアプリを公開しました。

この技術は、インターネット上で真偽不明な情報に遭遇した人が、ファクトチェック団体の判定を待つことなく、真偽を手軽かつ迅速に確認できるようにするための技術で、インターネット上の情報を安心して利用できる世の中へ変わることを期待しています。

本ブログ記事では、一般の自動ファクトチェック技術やTrustable Internet独自の自動ファクトチェック技術および公開したWebアプリの利用方法について、概要を説明します。

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信頼できるAIへ:大規模言語モデルのバイアスを診断する新技術の導入

こんにちは、AIトラスト研究センターのLLMバイアス診断チームです。今回は、富士通Kozuchiから公開されたAIコアエンジン「富士通LLMバイアス診断」をご紹介します。 LLMバイアス診断とは、大規模言語モデル(LLM)のバイアスを様々な視点から診断し、利用者が目的に応じて最適なLLMを選択できるように支援する技術です。これは最先端AI技術の検証を加速させる富士通KozuchiのAIコアエンジンの一つです。

LLMの利用は広い分野で拡大中であり、医療、教育、ジャーナリズム、マーケティングなどの分野での応用が期待されています。一方で、LLMは人間と同じようなバイアスを持つという報告や調査研究があります。

特に、LLMは性別や年齢といった保護されるべき属性に対するステレオタイプを反映したコンテンツを作成したり、文化的バイアスを示したり、気候変動のようなデリケートなトピックに関する誤った情報を作成する可能性があります。LLMの普及を考慮すると、このような問題は、既存の人間のバイアスを拡大させ、LLM利用者に誤解や経済的損失をもたらし、社会に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの懸念に対処するため、我々は「富士通LLMバイアス診断」を開発しました。

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Towards trusted AI: introducing a new technology to diagnose biases in large language models

Hello, we are the LLM Bias Diagnosis team from the AI Trust Research Centre. Today, we would like to introduce an exciting new AI core engine – the Fujitsu LLM Bias Diagnosis, which is now available from Fujitsu Kozuchi. The LLM Bias Diagnosis is a technology that can diagnose biases in large language models (LLMs) from various point of views, allowing users to choose the most appropriate LLM for their intended purpose. It is one of Fujitsu Kozuchi’s AI core engines, which accelerates testing of cutting-edge AI technologies developed by Fujitsu.

The use of LLMs is widespread and growing, with potential applications in sectors such as healthcare, education, journalism and marketing. Reports and research studies, however, have revealed that LLMs show biases analogous to humans.

In particular, LLMs can create content that reflects stereotypes towards protected attributes such as gender and age, can show cultural biases, and can produce false information on sensitive topics such as climate change. Given the pervasive use of LLMs, such issues could magnify preexisting human biases, causing misunderstandings and economic loss for LLM users, and adverse effects in our society. To address these concerns, we have developed the Fujitsu LLM Bias Diagnosis.

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Federated SNS~分散型SNS×生成AIチャットボットによるコミュニケーション活性化の効果検証実験と活用アイデアソンを実施

こんにちは、データ&セキュリティ研究所の仲道です。当研究所では、分散型SNS上で生成AIチャットボットとユーザが相互にコミュニケーションする次世代コミュニケーションサービス基盤Federated SNSを開発しています。本記事では、Federated SNSの概要に加え、私たちが実施した効果検証実験とアイデアソンの結果について紹介します。この記事を読んで、Federated SNSに関心を持っていただけたら、その感想やフィードバックを私たちにお聞かせいただけると、今後の開発に大いに役立ちます。

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ガウス過程を用いたVQEのためのノイズ軽減手法

こんにちは。人工知能研究所の竹森です。 量子コンピュータを用いることにより、様々な問題を高速に解けることが知られていますが、 現時点で実現されている量子コンピュータには誤り訂正がなく、十分な精度が得られないという課題があります。 この技術ブログでは、VQE (Variational Quantum Eigensolver)と呼ばれる量子化学計算のためのアルゴリズムを誤り訂正のない量子コンピュータ上で実行する際の、ノイズ軽減手法について紹介します。 以下で紹介する技術は、以下の私たちの論文(コンピューティング研究所、量子研究所との共著論文)の中で提案されてるものです。

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RL-based MFA(Robust Localization-based Multi Factor Authentication)のデモアプリを公開

こんにちは、データ&セキュリティ研究所の井上です。 インターネット上のデバイスの地理的位置を高信頼に推定するRobust Localization技術を活用したアプリのデモ版をFujitsu Research Portalに公開しました。 位置の要素に基づく新しいMFA(Multi-Factor Authentication)の体験をお試しいただけます。

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Fujitsu Quantum Day に現地参加しました!

こんにちは、量子研究所で量子アルゴリズムの研究をしております金杉翔太です。今回は2024年1月25日にオランダのデルフトで開催された富士通初のグローバル量子コンピューティングイベント 「Fujitsu Quantum Day」についてご紹介します。

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セルフレジにおける不正行為を自動検知するレジ不正監視を一般公開しました

こんにちは。人工知能研究所の石田です。 この度、富士通が研究開発した先端AI技術を迅速に試すことができるプラットフォームFujitsu Research Portal にて、レジ不正監視を一般公開しました。

※ログイン後、技術一覧からレジ不正監視をご選択ください。

この記事ではレジ不正監視で使用している技術についてご紹介します。

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カメラ画像を利用するときに、生活者のプライバシーを守るためにするべきことは?

こんにちは。富士通のデータ&セキュリティ研究所の牛田芽生恵です。富士通では複数のカメラ画像を利用したマルチカメラトラッキングの研究開発をしています(詳しくはこちらのブログをご覧ください!)。

しかしカメラ画像を利用したサービスやプロジェクトには、たとえ法律やガイドラインを遵守していても、プライバシーに対する不安を理由に、生活者の方々からの批判を集め、頓挫してしまったものがいくつもあります。

そこで今回、どのようなプライバシー保護の手法を導入すれば、生活者のみなさまの不安を払拭することができるのかを探るため、我々はアマゾンの奥地に向か・・・わずに、クラウドソーシングでアンケート調査を実施しました!

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Successful beam control by sub-terahertz band array antenna for 6G high-speed communication

We are the 6G Amplifiers Group from the Devices & Materials Research Center and Mobile System Business Unit. We have been conducting research and development on large-capacity communications using high-frequency signals in the sub-terahertz band. This report introduces the world's first successful beam control using a waveguide aperture array antenna with a narrow pitch of 0.7 wavelengths (0.7 mm) at 300 GHz.

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6G大容量通信向けサブテラヘルツ帯アレイアンテナにおけるビーム制御に成功

デバイス&マテリアル研究センターとモバイルシステム事業本部の6Gアンプグループです。私たちは、サブテラヘルツ帯と呼ばれる高周波信号を用いた大容量通信の研究開発を行っていますが、今回、300GHzにおいて世界で初めて0.7波長(0.7mm)という狭ピッチの導波管開口アレイアンテナによるビーム制御に成功したため、ご紹介します。

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